少子高齢化や都市の縮退・再整備、地域や環境の問題など、構造的な社会的課題が顕在化する中、こうした課題に向き合う手段としてランドスケープへの関心の高まりを感じます。
ランドスケープをデザインすることは、ある環境と私たちの間にコミュニケーションをつくることであり、具体的にはその土地、場所、空間が本来的に持つ様々な「資源」の共有を通じて公共性を獲得し、その価値を高めることと考えます。ランドスケープ的なアプローチにより社会の課題に目を向けながら、私たちの日常の中に美しさや充足、楽しさや発見を生む手がかりをつくることを目指していきたいと思っています。