ウエブで世界中のどんな情報でも知悉出来るかのような全能感が蔓延していますが、実は数キロしか離れていない場所の風景を我々は知りません。また国を跨ぐことなくコトバや生活のディテールが少しずつ確実に異なっています。我々は、実に多様性に溢れる風土と生物と共に生きています。ランドスケープデザインは、土地の自然環境や歴史を丁寧に読み取り、そこに新しい世界=庭を創造するもので、特に時間と共に成長していく要素に注目して、歴史と育成やエイジングを加味した「余白」を大切にしたいと考えています。