2022.11 Producing Urban Parks in Park-PFI
COMMUNITY ENRICHMENT
OPERATION AND MAINTENANCE
PFI事業により整備された全国初の大規模都市公園
公園の全体整備イメージ(イベント時の様子)
長井海の手公園ソレイユの丘は、2005年4月に開園し、PFI事業※1により整備が行われた全国初の都市公園(総合公園)です。PFI事業期間(2005~2014年度)終了後は、指定管理者制度(2015~2022年度)が導入され、民間活力により運営管理が行われている公園です。開園から16年以上が経過し、年間70万人以上の集客力をもつ三浦半島の観光拠点施設となりました。その一方で、開園20年の節目を見据えて公園未供用部6.6haの活用と既存公園施設機能の刷新等の公園改修整備手法としてPark-PFI (公募設置管理制度)が導入されました。
事業者選定公募の結果、日比谷花壇を代表企業とし当社を含む8社を構成企業とするエリアマネジメント横須賀共同事業体が設置等予定者に選定されました。2023年4月に総面積約28haの大規模都市公園としてリニューアル開園を予定し、以降19年間(2042年3月まで)、公園の運営管理を共同事業体が担います。
※1 PFI事業はPFI法に基づく制度であり、都市公園法に基づくPark-PFIとは異なる制度となります。
代表企業 | 日比谷花壇 |
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構成企業 | 京浜急行電鉄、ランドスケープデザイン、aD&C、三浦建築測量、丸孝産業、スワン商会、日比谷アメニス、京急サービス |
協力企業 | ST&SONS、ウェブマスター、京急アドエンタープライズ、デポルテ |
所在地 | 神奈川県横須賀市長井4丁目地内 |
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公園種別 | 都市公園(総合公園) |
事業主 | 横須賀市 |
面積 | 約28.0ha(リニューアル後) |
開園年 | 2005年4月 |
リニューアル開園年 | 2023年4月 |
Park-PFIは都市公園に民間の優良な投資を誘導し、公園管理者の財政負担を軽減しつつ、都市公園の質の向上や公園利用者の利便性の向上を図ることを目的に創設された公民連携制度のひとつです。2021 年4 ⽉時点で、国内65 公園で活⽤事例があり、そのうち30 公園が供⽤を開始、現在も100 箇所以上で公募準備が進んでいます※2。
Park-PFIの特徴は、対象施設が都市公園に限定されており、園内に設置するカフェ施設等からの収益を公園の整備・運営に還元することが求められていることです。また、指定管理者制度等の導入により運営管理を含むと最長20年の事業期間となる事例が多くなっています。このようにPark-PFIでは、公園事業(整備・運営・管理)という専門性の高い公民連携となるため、公園の設計・デザインに加えて、公園事業全般に精通したランドスケープアーキテクトのかかわりが事業成立の大きな鍵となります。以下に、Park-PFI の事業フローに沿って、各段階における当社のパークプロデュースのサービス内容を提案します。
※2国土交通省「公募設置管理制度(Park-PFI)について」
公園全体の整備イメージ(平常時)
グランピングエリアの整備イメージ
眺望テラス・歩道デッキの整備イメージ
エントランスエリアの花修景の整備イメージ
ヒルトッププラザの整備イメージ
2022年7月時点の公園整備の状況
※写真及びパース提供:エリアマネジメント横須賀共同事業体