2018.09TOKYO MIDTOWN HIBIYA
COMMUNITY ENRICHMENT
映画・演劇の街日比谷に誕生した低層部に
商業施設、高層部にオフィスを有した複合施設です。
「Dancing Tower」がコンセプトである優美な建築外装計画とともに
周辺道路や広場に展開された曲線形は、日比谷公園と街をつなぎ、
このエリアの回遊性や独自性を高めています。
緑化においてもその質を高める要素として地上のみならず、
100尺(31m)を超えた高層部に緑豊かな空中庭園を実現することで
日比谷に新しい風景をつくり出し、地上から高層空間への
多層的な人の流れを生み出しています。
所在地 | 東京都千代田区1-1-2 |
---|---|
事業主 | 三井不動産 |
設計 建築 | マスターデザインアーキテクト ホプキンス・アーキテクツ |
都市計画・基本設計・デザイン監修 | 日建設計 |
実施設計・監理 | KAJIMA DESIGN |
外構実施設計・監理協力 | 株式会社ランドスケープデザイン |
施工 | 鹿島建設 |
敷地面積 | 10,702.32(本体)+1,990.01m2(広場関連施設) |
工期 | 2015年1月~2018年2月 |
サードプレイスとしても利用可能なオフィスワーカーの憩いの場
イベントもできる芝生広場とビューテラス
アッパーライトとライン照明によるライトアップ
日比谷公園とのつながりを意識し、眺望のみではなく樹種も日比谷公園と同種を用いる配慮を行いました。日比谷公園の植生調査か ら始まり、植物の環境圧となる西日や冬場の強い風を考慮しながら、その固定方法にいたるまで細部にわたる検証によって高層部に緑の丘のような風景を生み出しました。
(Hopkins Architects+Landscape Design Inc.)
Scale 1:1600コンセプトである「People in the Park」をもとに日比谷仲通りにも日比谷公園をつなぐ園路空間のような曲線が展開され、丸の内仲通りから連続する石舗装と並木。また処々に配置された曲線型のベンチ、リーフ型の舗装パターンにより、佇むことも楽しめる優雅な歩行者専用道路を実現しました。
リーフ型の植栽帯と和泉正敏氏によるストーンワーク
大階段の上のヒューマンスケールな広場
区道廃道に伴う街区再編により、一体的な広場として生み出された日比谷ステップ広場とリーフガーデン。日比谷ステップ広場では、街をあげた観劇イベント「Hibiya Festival」やレッドカーペットイベントが行われ、街の賑わいの核となっています。6Fにはパークビューガーデンが配置され多層的に展開された広場によって、映画・演劇の街日比谷に新しい賑わいと人の流れを生み出しています。
※写真提供: ※1 PHOTOTECA、※2 新建築社写真部