大型複合開発において、ランドスケープの役割は大変重要です。敷地面積が広いからだけではなく、計画内容そのものが、周囲に影響を及ぼす景観づくりや不特定多数の利用者のアクティビティに、深く関わるからです。そこでは民間開発とはいえ、パブリック空間の設計方法が適用される必要があります。さらに法的な工夫や行政協議などによって、周辺道路や隣接公園など敷地外にも、デザイン関与の可能性が広がってゆけば、地域全体には、より豊かな景観やアクティビティが創出されることとなるでしょう。ランドスケープデザインの力によって、プロジェクト自体の「地域価値向上」は確実に図られると、私たちは信じています。