レガシーLEGACY

スクラップ&ビルドの再開発では、土地の歴史や人々の記憶に敬意を払い、何らかの形でデザインとして、継承あるいは再生することが求められます。とりわけ、歴史的庭園の復元など、「レガシー」が元々有している文化的な質が高いほど、蘇った空間価値も際立ちます。文化や歴史への関心が深まっている成熟した現代社会だからこそ、本物の良さがより高い評価を受けるのでしょう。記憶に刻まれた既存樹木を、シンボルツリーとして生かしたり、由緒ある並木を、デザインの骨格に取り入れたり、思い出多い建物の一部を、広場のモニュメントにするなど、「レガシー」尊重の手法を、私たちはプロジェクトの特性に合わせて提案しています。